メインパネル

ソフト立ち上げと接続、切断、再接続

接続
- ①を押してソフトを起動(黒矢印になっている場合は必要なし)
- ⑤Energy-inにX線の波長を入れる(何kev以上がフォトンなのかを決める値)
- ③のConnectボタンを押す。少し待つ→ソフトが立ち上がります。
- 使用用途におうじてタブを選択。一枚撮影、時分割などは[with trigger]を、オートサンプルラーを使用したい場合は[with sample stage]を、スキャンを行いたい場合は[scan mode]を、調整などの際にリアルタイムの画像を見る場合は[LIVE]を押してください。
切断
- 接続を切る場合は、④を押したのち②を押す。
再接続
- 再接続は接続と同様
ステージコントロール

GUI右上にあるタブはsampleステージを制御するためのパネルです。以下に使用方法を示します。
Sample stage「タブ左」
sample stageの微調を行います。Xステージを動かしたいときは、タブの一番左「Sample stage」を選択して、
①に動かしたい距離を入力する。
※入力値は相対値です。絶対値での移動はできません。
②を押す。
③の現在値が更新される。
同様に、Zを動かしたい場合は、④⑤⑥を上記と同様に操作する。
※現在の位置をゼロにしたい場合、Xの場合は⑦、Xの場合は⑧を押します。
後述するオートサンプチェンジャーや装置とステージの関係を担当者が設定していることがあります。
操作に自信がない場合、set0(⑦⑧)は押さないでください。
Sample Changer 「タブ中央」
オートサンプルプレートを装着した状態で、サンプルホール間を移動するときはタブ中央「Sample changer」を使うと便利です。
以下は、サンプルホールと現在地の設定を担当者が設定した場合の操作。
⑩に移動したい箇所を選択する。
⑪Goを押す。
⑫は現在値です。
※位置がずれたときは、 試料観察カメラの画像を見つつ、X線の位置がサンプルホール1の中心に来るように移動させる。移動が終わったら、その位置で⑦(set0_X)を押す。
↑これは、sample changerのホール1を絶対値0に設定しているためです。
Focus「タブ右」
試料観察カメラの焦点を調整することが出来ます。
※※2019/11/22現在 故障中※※
⑮に移動させたい距離を入力し、
⑯で移動
with trigger
「with trigger」モードは、時分割測定、一枚撮影、一枚マージ測定(PILATUSの位置をずらして3枚撮影し、撮影できないグリッド間補正を行う)などの時に使用してください。マージ測定以外は、トリガーを外部のソフトから発信する必要があります。

①Exposure time:露光時間を入力(シャッターの照射時間は時分割測定で設定。こちらはあくまでPILATUSが光子をため込む時間です。)
②露光単位:基本的にs(second)を使用してください。小数点以下も使えます。ex)100ms→0.1s
③Cycle:測定回数
※PILATUSはExposure timeで設定された時間、光子をため込むと、トリガー待機状態になります。測定周期に必要なwait timeは時分割ソフトで設定してください。
④Folder name:基本的に8文字の年日時(2019年11月22日→20191122)を先頭につけてください。
サブフォルダの設定が可能です。サブフォルダを作るときは”/”を使用してください。
⑤File name:ファイルの名前を入力してください。
⑥Set:ここまでで設定した条件①-⑥をPILATUSへ転送します。このボタンを押すと、測定準備完了です。時分割ソフトなどを使用して測定を始めてください。
⑦Merge:マージ測定を行います。こちらのボタンは押すと、すぐに測定が始まります。広角検出器を設置している場合、スタート信号(5V信号)が広角検出器にも向かいます(初回撮影1回のみ、他2回は発信しない)。
⑧use_IC_data?for_Merge:マージ測定を行う場合、ICが必要な場合はこちらをONにしてください。OFF暗い黄色、ON:明るい黄色。
⑨IC_file_merge:⑦を有効にした場合、ICデータの保存先を指定してください。右の小さいフォルダーマークを使用するとダイヤログボックスが開き、指定することが出来ます。また、直接入力も有効です。
※時分割測定などの際、時分割ソフトを使用する場合は、そちらでICの保存先を指定してください。
⑩STOPボタン:測定を途中で止めることが出来ます。
with sample stage
「with sample stage」モードは、オートサンプルチェンジャープレートを設置し、自動的にサンプルホールの移動および撮影を行うモードです。サンプルの微調整が必要ないサンプルの場合、有効に使用することが出来ます。

※以下の点にご注意ください。
- 照射時間は「with trigger」(一つ左のタブ)のExposure timeを読み込んでいます。
- 保存先は 「with trigger」(一つ左のタブ)のFolder nameとFile nameを読み込んでいます。
- 「with trigger」 の測定枚数は読み込んでおりません。測定枚数は下記の設定に依存します。
①対象サンプルホール:測定対象のサンプルホールを指定します。上図の場合、サンプルプレートに貼り付けた1,2,3,6,9,12番のサンプルが測定対象になります。
②No.1-15、16-30:サンプルホールの1-15あるいは16-30を一括してON、OFFにできます。
③use_Merge?:各サンプルをマージ測定する場合はONにしてください。
④use_IC_data?:ICの値を保存したい場合、ONに設定してください。
⑤IC_file:ICデータの保存先を指定してください。
⑥Start with sample stage:測定をスタートします。
⑦Stop:測定を中断します。
scan mode
「scan mode」は、特定のサンプル面をすべて測定するモードです。

- 照射時間は「with trigger」(二つ左のタブ)のExposure timeを読み込んでいます。
- 保存先は 「with trigger」(二つ左のタブ)のFolder nameとFile nameを読み込んでいます。
- 「with trigger」 の測定枚数は読み込んでおりません。測定枚数は下記の設定に依存します。
- ①横方向における1スキャンの幅を入力
- ②横スキャンの回数を入力
- ③縦方向における1スキャンの幅を入力
- ④縦スキャンの回数を入力
- ⑤スキャン方向を入力する縦および横が選べる
- ⑥すべてのスキャンをマージ測定で行う場合、ONにする
- ⑦ICデータが必要な場合、ONにする。保存先は右のボックスへ入力。右上のフォルダボタンでダイヤログボックスが開く。
- ⑧ここまで①~⑤をセットしたらscan_checkを押す。これにより、⑨の領域が変化する
- ⑨測定計画が表示される。XおよびZ軸の0から進む(図の場合だと0,0である右下から進む)。測定中においては赤のクロスバーはX線の照射位置。
- ⑩ScanSTART!で測定開始
- 途中で測定を中止するには⑪を押す。※測定が終わらない場合、切断、再接続を行う。
LIVE
「LIVE」モードはリアルタイムで散乱や回折の状況を見ることが出来ます。保存はされません。サンプルや装置の位置確認にお使いください。

ライブヴュー
- ①で照射時間を決める。この値が小さいほどリフレッシュレートが速くなります(画像の更新が速くなる)。
- ②を押して、ライブ開始。③の実行ボードがLIVE OFFからLIVE ONへと変わる。
- 終了するときは④のSTOPを押す。
描画画像の変更
⑤カラーが変えられます。
⑥描画を通常表示か、対数表示に変更できます。
⑦カラー変更:上記⑤、⑥で選択した条件を反映させます。
また、描画のスレッシュホールドを変更したい場合、⑩の上限値(上像でいうと10000)を直接クリックすることで変更できます。下限も同様に変更可能です(上図でいう10)。
⑧サブ画像:⑪のメイン画像に表示されている赤の十字カーソルにおける中心部を拡大表示しています。拡大倍率は⑨で変更可能です。
⑨拡大倍率:⑧番の拡大率を変更できます。上図の場合、赤十字カーソルを中心として縦50ピクセル×横50ピクセルを⑧サブ画像に表記しています。値を小さくするほど、拡大率が上がります。
⑩ポジションと強度:⑪メイン画像の赤十字カーソル の中心における座標と強度を示しています。
⑩メイン画像
⑬拡大: 赤十字カーソルを中心にメイン画像上で拡大を行います。戻す場合は、表示をリセットを押し当てください。
※ 途中でLIVEが止まってしまったとき、STOPを押しても反応がない時は、切断、再接続を行う。