フロンティアソフトマター開発専用ビームライン(Frontier Softmaterial Beamline:FSBL)は、日本の代表的な化学、 繊維企業と大学等の学術研究者が複数の研究グループを作り、この研究グループが結成したフロンティアソフトマター開発専用ビームライン産学連合体が運営を行うビームラインであり、国立研究開発法人理化学研究所(RIKEN)と公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)の協力を得て 大型放射光施設SPring-8の設置場所BL03XUに設置した、日本で初めてのソフトマター研究開発専用のビームラインです。

大型放射光施設SPring-8 ©RIKEN/JASRI

 

 ソフトマターは主として高分子・有機物からなる材料で、ペットボトルなどの身近な品に広く利用されている材料であると同時に、 自動車・航空機から人工心臓などの生・医学用材料、水処理膜、有機太陽電池などの最先端の分野でも欠かすことのできない材料です。 さらに、ソフトマターは軽量であるため、輸送エネルギーの低減につながることや、主成分が炭素・水素・酸素で形成されることから、 生物資源の利用が可能であるなど、グリーンサステイナブルケミストリーを目指す社会においても、必要不可欠な材料です。
 FSBLでは、これらのソフトマターの分子レベルでの構造解析、製造プロセスや様々な環境下での動的構造変化など、次世代ソフトマター材料開発を強力かつ効果的に推進しています。